2011年7月15日金曜日

息子のアクアパッツァ

毎日暑いですね・・でも、わが家の住人達の食欲はいっこうに衰えません(トホホ)

先週日曜日に、買い物に出かけた際にイサキがきれいだったので、
ローズマリー風味でサッと焼いて、レモンでもかけてさっぱりといただこうと思い購入。
でも結局もっとしっかりした味が食べたい! という家族に負け、
イサキは塩焼きならぬアクアパッツァになることに・・。

このところ少々忙しく、簡単に焼くだけのつもりだったのに・・ちょっと面倒だなと気分が凹み気味。
でも待てよ・・アクアパッツァってDDCにちゃんとレシピをアップしているし・・
私でなくても作れるよね・・と言うことで、
息子のひとりに「ねえ、作ってみない? 上手くできるようになっていると、何かときっと役立つよ!」と。

期末試験も終え、のんびりムードだった息子は、この言葉に上手くのせられ、アクアパッツァを作ることに。
え・・そんなの出来るの? と思われがちですが、
魚が処理されていれば、後はドライトマトやにんにくを切る程度、下準備は少ないんです。
息子曰く、「意外に簡単?」 などと。 
まあおいしくできないと、晩ごはんが悲しいことになるので、
手を出さず、ちょっと口を出す程度のギャラリーと化し、息子の作業をチェックすることに。
 
まずは、フライパンを熱してオイル・・そこに魚を・・
「ちょっと待って! 表面の水気拭くって書いてなかった?」。
慌てて息子、はフライパンの火を止め、魚の水分をキッチンペーパーで押さえます。 
再度フライパンを火にかけ、魚を入れ・・でもすぐに、裏が気になり、
中途半端なところで、裏返し・・「あーあ、なんで、皮がはがれちゃうんだよ!」(怒)。

そこに、さめた母の一言「早くから魚を触りすぎ。ちゃんと焼けるまで待たないんだもん。
ずるりと向けるの当たり前でしょう!」 
でもまあ、皮ぐらいなんてことはないと言うことで気を取り直して、作業を・・。
あとは、材料を次々入れてどんどん煮ていくだけだからさほど難しくはなく、
良い感じに仕上がりに向かっていました。

その時息子から「ねえ、魚が煮えたのってどうしてわかるの?」との質問。
確かに初めてだと難しいよね。と言うことで、ここは優しく指導を! 
「魚の身の一番厚い部分にお箸を刺して、身がほろりと取れそうになっていれば、OKなんだよ。
煮えていないと身は箸ではほぐすことは出来ないからね。
勿論箸で刺す場所は、盛りつけの際に下になる方に。 
そうしたらチェックしたことも、ごまかせるでしょう!」

と言うことで、取り組むこと数分。 
そして料理は無事完成。 初めてにしては、まあまあの出来。
あと2回ぐらい作ると本当に上手に出来るようになるから! と慰め激励し、食卓へ。 
勿論見た目は多少・・ですが、お味と魚の火入れ具合はばっちり。 
親がそのことを褒めると、おいしくできて息子もまんざらでない様子。

そんな状況を見ていたもう1人の息子、僕がこの残りの煮汁でリゾット作ろうかな!と
戦いモードのスイッチが入り・・。
かくして私は、サラダを作っただけなのに、
アクアパッツァとリゾットの夕飯をいただけた、日曜の夜でした。
 
何事も、小さい頃から・・少しずつ、 
料理を作ることも、おいしい物を食べると幸せになることも・・
無理強いしない程度に、教えておくと・・
いつか報われるのね・・と思った瞬間でした。

ちなみにこの時一つ思ったこと・・
今回は、アクアパッツァは分量の倍で作りました。 
レシピ通りに作る場合はさほど気にならないのですが、
倍量にすると少しオリーブ油が多いかなと感じられました。
すべてについてこうだとは言えないのですが、
分量を変えるとき、多少ご自身の判断で、調味料等は加減していただいた方が良いかもしれません。
火加減とか、素材からの油や塩味から、多少味わいが変わってきたりすることも。 
こんなことをすこし気にしながら、ご自身の作りやすい分量で、常においしく・・を基本に 
料理を作り上げていただけたら嬉しいなと思いました。

(上田淳子)

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