2012年7月31日火曜日

夏の台所周り


毎日暑いですね。こうなると、気になり始めるのが台所周り。
冬は、食材や夕飯の残りを覆いを掛け、
そのままおいていてもまったく問題ない状況でしたが、
夏はそうはいきません。特に蒸し暑い日は要注意です。

保存はちゃんと冷まして、冷蔵庫!が基本です。
折角作ったものが、朝に何となく・・
気になる匂いになってしまっていては悲しいです。
冷蔵庫に入れる基準は、室温が25度、湿度が50%を目安に。
温度30度、湿度70%ととなると本当に要注意!です。


そしてもう一つ気になるのが、台ふきんの衛生。
洗剤で洗うだけでは完全な除菌も難しいですし、
毎日のように漂白するのも・・。

そんなときは先人の知恵を、拝借。
鍋に台ふきんと水、少量の台所洗剤、
そして大さじ半分程度の酢を入れ、火にかけます。
沸騰したら、そのまま3分~5分加熱。
火を止め、水にさらし、もみ洗いしたふきんはさらりと気持ちいい手触り。
くぐもった臭いもスッキリ。
漂白したふきんとは、また違ったさっぱり感がえられますよ。

(上田淳子)

2012年7月29日日曜日

たことミュスカデ

今回は居酒屋レシピ。
枝豆、たこ炒め山椒風味、揚げ野菜のひえひえ、ジャガイモのカレー炒め。
夏はやはりスパイシーなものとさっぱりしたものが欲しくなりますよね。


たこ炒め山椒風味と 揚げ野菜のひえひえは
DDCの「お箸のレシピ夏編」に出てますのでご参照下さい。
たこ炒めは超簡単!3分もあれば出来ます。

ところで枝豆を茹でる時、皆さんどの様にしてますか?
私はトウモロコシのようなホクホクとした甘みと香りが出る、
母に教わった茹で方が今のところ一番気に入っています。
詳しくはまた書きます。

今が旬の夏野菜とたこ。
ビールは勿論合うのですが、特にたこは
フランスのロワール川の河口付近のペイ・ナンテ地区で
作られているミュスカデが妙に合うのです。

私はロワールのワイン(特にサンセールなどの
ソーヴィニョンブラン種で作られた)は
春野菜の少し苦みのある感じとととても合うと思っているのですが、
 同じロワール地方のミュスカデは、海に近い所で作られている為か
海の幸であるたこにとても合います。

塩分とミネラルがとてもまろやかになって、
シンプルなたこの味(ほとんど塩味)に甘みまで感じてしまうんですよね。
是非、試してみて下さい。
ただ、その時には山椒は控えめに。
舌がピリピリしてわからなくなってしまいますからね。

(澤崎信孝)




2012年7月26日木曜日

冷やし〇〇、始めました

本日アップの「揚げ野菜のひえひえ」、
昨夜、レシピ確認のためにたっぷり作ったので、まだ冷蔵庫に入っています。

確かにこの季節、冷たい揚げ出しが1品目に食べられるって最高にうれしい。
なす1袋とか、ししとう1パックとか、まとめて作っておくとかなり重宝しそうです。


そう、この季節「作って冷やしておける」って本当にいい。
たとえばこの夏のレシピ、「ゴーヤの和風ピクルス」


昨年夏にご紹介した「冷製ラタトゥイユ」
 (「ひと手間かけたおいしいラタトゥイユ」を使って作ります)もそうですね。
 

冷たいおいしさはもちろんのこと、
1品冷蔵庫に入ってるもんね~という余裕が、
日中忙しい人には、特にうれしいのではないでしょうか。

私は夏になると、朝は氷をたっぷり入れたカフェオレ、
昼は外食でも家でもほとんど冷やし麺、
夜は冷たい前菜に、グラスまで冷やしたビールか白ワインと、
気がつくと毎日、冷たいものばかり食べています。
適度に楽しまないと体によくないかもしれないけれど、
冷やし〇〇、やっぱり夏の楽しいお友達です。

今日のデザートも、昨日作って冷蔵庫に入れておいた
どんぶり入り桃のゼリー!


(これもアップ予定のDDCメニューラインナップに
入っていますので、お楽しみに。もちろん、もっとおしゃれな名前ですよ!)

 (田村敦子)

2012年7月25日水曜日

絵本の食卓

友人との待ち合わせに、久しぶりに出かけた
銀座・教文館の絵本の店、ナルニア国。
表参道のクレヨンハウスと同様に好きな場所です。
独身時代から通っていましたが、やはり娘が小さな頃は本当によく出かけ、
沢山の絵本を購入しました。


絵本の読み聞かせで自分も娘も盛り上がったのが食べ物や食卓のシーン。
「ぐりとぐら」のふんわりとしたカステラはみなさんもご承知の通り。
「バムとケロ」の山盛りドーナツに憧れ、
「ジャムつきパンとフランシス」のやさしい淡いタッチの食卓の風景にうっとり。
「おちゃのじかんにきたとら」のとらくんが席に付いた
ティータイムテーブルにワクワクしたものです。
チーズを火であぶってパンにのせて食べる
「ハイジ」のマネをしたことがある方も多いはず。

何歳になってもこんなファンタジーいっぱいの絵本が大好きです。
特に動物達が主人公のものは、
くすくすニヤニヤしてしまうお話が多くてつい手に取ってしまいます。
すっと私をその世界の中に連れて行ってくれる、
本当にどこかに存在しているような気持ちにさせてくれるお話の数々は、
私はもちろん、娘の成長にもかかせないものでした。

さて今回、ナルニヤ国で購入したのは犬が主人公のお話。
モーリス・センダックの
「ふふふん へへへん ぽん!もっと いいこと きっと ある」です。
犬のジェニーが主人公の絵本で、
ジェニーの「むすびのことば」が最高でした。
好物のサラミ・ソーセージで作ったモップ!が出てきますよ。
友人にプレゼントしたいと思っています。

(小山佳子)

2012年7月23日月曜日

たった2週間の旬


杏・・皆さん今年は、買われましたか?
昨年、ご紹介したデザートメニューに
杏のコンフィチュールと言うレシピがあります。
何の変哲もない、杏の砂糖煮なのですが、
バニラビーンズを効かせるところが大いにミソ。

単なる果物の甘煮が、あれよあれよという間に、
グランメゾンのデセールのお味に。
私が、この時期作らないとと焦るデザートの一つなのですが、
それには訳が・・。
そう・・杏のシーズンが、1年でこの時期2週間ほどが限定だから。


杏は、作っている産地もさほど多くなく、
 7月半ばあたりから店頭にちらほら・・。
そして10日もすれば、その姿は必死で探さないと、
見つけることなくその年が終わってしまうと言うフルーツ。

そのまま食べても、あまりピンと来ないのですが、
この杏、煮るとそのおいしさが発揮されます。
酸味、柔らかい食感、プラスする砂糖の甘みが本当によくあう。
それだけでも十分なのですが、先ほどお話ししたように、
バニラビーンズを惜しげもなく加えることにより、そのおいしさは最高に。

年中、野菜やフルーツが、買えるのが当たり前と思ってしまう、
今の日本ですが、こんな季節限定だからこそ、愛おしい・・。
そう、桜の花と同じなのかもしれません。

今年は、もう無理かなと思っていたら、
本日、八百屋で発見・・勿論即2パックゲット。
今年最後の味わいを堪能しつつ・・・
来年も美味しく食べられることを願って・・
美味しく作りたいな・・と思っています。

(上田淳子)

ビストロさわざき 本日も口福ナリ〜その11 豚スペアリブのマーマレードロースト

今回は「豚のスペアリブ マーマレードロースト」です。
暑くなってくると、あまりしっかりとした「肉!」を食べたくなくなってきますが、
今回の肉料理は暑いさなかにも、食欲を沸き上がらせること請け合いです。
マリネ液を混ぜ合わせます。


マリネ液に浸けて揉み込み、2時間ほどおきます。
焼きの途中に夏野菜も加え焼きます。
漬け込む事2時間、焼きに30分弱、寝かせに10分強。
大作(労作)の出来上がりです。
豚肉なので火の入りに気を使いますが、基本的にオーブン任せです。
ぜひかたまり肉を、とのアドバイスに従い、対面販売のお肉屋さんで
「切り離していないかたまりのスペアリブをください」と頼んで買いました。
スペアリブというと、つい焼き過ぎてしまい
下手をするとパサパサになってしまいますが、今回はノープロブレム! 
ジューシーに、上手く焼けましたよ!

ビールは季節がらも間違いなく合うのですが、
上田シェフが仰っていたように、南の日差しをあびたワイン、
南仏のワインを合わせました。
オレンジマーマレードの酸味のある甘さと、果実味があり、
柑橘系の皮の渋みも感じさせるこのワインは合う!
よいですね。
食欲が減退するこの時期ですが、
スモーキーで甘辛いこのスペアリブはいいですよ!
へたった心と胃に喝!をいれてくれます。
お試しを。
や〜、お肉から魂を頂きました。
ありがとうございます。口福、口福。

(澤崎信孝)

2012年7月21日土曜日

真夏のメニュー

今日はちょっと涼しかったですが、梅雨明け宣言後、
正真正銘の!夏がやってまいりました。

旬の食材を家で簡単に楽しく料理して、
おいしくいただくDDCとしては
暑いなら暑いでオッケー、夏らしい夏、大歓迎です。

今週のアップメニューは、ひと味ちがうスペアリブのローストでしたが、


たとえば…真っ青な空と入道雲の、
夏空を見た日に食べたいものは何ですか?

海辺のレストランで食べる、ニース風サラダ!
よーく冷やした白ワインと一緒にね。


それから、
シーフードと野菜がたっぷり入った、イカスミ入りのパエリア!


カーッと照りつける日差しの中、
仲間とバーベキューを楽しむときのメインは、
中をジューシーなレアに焼き上げた、かたまり肉のロースト!
こんなのをアウトドアで食べられたら、ものすごい贅沢ですよね。


季節の野菜も一緒に焼いて、ハーブを添えるとまた格別な味に。


今アップされている夏のお料理は、
(ナイフ&フォークメニューも、お箸メニューも)
上田シェフの膨大なレシピコレクションの中から
私たちみんなが夏に食べたいなーと思ったものを
バランスよくセレクトしたものです。


これからたっぷり、1か月以上続く夏。
暑さで食欲がないなんてもったいない。
夏ならではのおいしいものを、たっぷり楽しんでください。
強い日差しと蒸し暑い外気があるからこそ、ビールもおいしいわけですし。


夏真っ盛りのこの時期、ぜひとも、DDCの夏レシピで
楽しい2012年の夏をお過ごしくださいね!

(田村敦子)

2012年7月17日火曜日

私的良店案内5 「クラスカ ギャラリー&ショップ ド-本店」


目黒通り沿いにあるホテル、クラスカの2Fにある
大きな窓から、自然光がたっぷり入る広い空間で、
訪れるたびに心地良さを感じるショップ。

食器からウエアまで、アイテムはさまざまですが、
日本のモノを中心に、シンプルで清潔感のあるモノが並んでいます。
日常を清々しく、気持ちよく暮らすためのモノ、というのが私のド-のイメージ。

オリジナルも豊富で、食器や照明、トートバッグなど、
デイリーユースにぴったりなデザインばかりで、
どれもド-らしさを感じます。

企画展も魅力的なのでおすすめしたい。
「ポスタルコの頭の中」
「フィリップ・ワイズベッカー」
「クウネル10周年ありがとう」展などなど。
私もよく足を運んでいます。
85までは「牧野伊三夫」展をやっていますよ。


写真のポストカードは、スタイリストの岡尾さんとド-が手掛けた
「竹皮編み」展の時のもの。
スタイリングが岡尾さんらしくて、かわいかったです。

添えた木の三日月はペーパーナイフ。
仕事仲間であるスタイリストの矢口さんが、ド-で見つけて、
名前にちなんで娘にプレゼントしてくれたものです。
ペーパーナイフというものを初めて知った、見た娘。
机の上に飾っています。

(小山佳子 )

2012年7月16日月曜日

魚の向き、お肉の向き


澤崎さん! またしても、やりますね・・・・
文句の付け所がなく、悔しい・・なと思っていたら、
一カ所ありました!

材料の写真 魚の向き・・
出来上がりはちゃんと表になる面から、しっかり焼き色をつけ、
裏返して、ちゃんと頭が左・・で問題ないのですが・・・
細かいことを言うと、材料写真の魚の頭が、右・・。
本当に細かいことですみません。
出来上がりがちゃんとしているのだから問題ないのですが、
これをブログネタとして広げさせていただけたらと言うことで・・・


ちょっとしたことだし、
そんなこと関係ない、と言われてしまいそうですが・・・。
意外にお魚、お肉の向きにはちゃんとしたルールが・・。

最近いろんな方の個人的な料理の写真を目にすることが多いのですが、
残念なことに、お魚の頭の向き、やステーキ肉の置き方など・・
惜しいなと思う事が多々あります。
どんな向きでも良いじゃないと思いがちですが、
実は頭を左に置くのは、右手でお箸を持って
食べる際に身をほぐしやすいという理由から。
勿論洋食の場合も、、左のフォークで頭を押さえ、
右のナイフで魚の身をちゃんと切り取ることができるから。
お肉もそう・・脂がのった牛サーロインや豚のロース・・
脂がお皿の上で、尚かつ身の幅の広い方が左・・
端に行くほど細くなり、最後は脂の多い部分となり・・
苦手な方はそこを残せば・・と言うことに。


お箸、グラス、お茶碗と汁椀の位置など・・
その扱い方、食卓での並べ方には必ずやスムーズに、
美しく食事をするための知恵が詰まっています。
昔は厳格な父やしつけに細かい母がいて・・
当たり前のように伝わってきたことなのですが・・。

だれに見せるわけではないけれど、
きれいに食事をいただける・・って大切なこと。
美味しそうに、きれいに、楽しく・・
そんな風に食事をしている方に出会うと・・
ステキだなって思うはず・・。
そんな食事美人 食事ハンサムになるためにも・・
食卓のルール大切にしたいですね。

(上田淳子)

2012年7月15日日曜日

トスカーナの夕べ

木曜担当なのに、すっかり日曜日になってしまいまして申し訳ありません。
先週は珍しく外出が多く、ブログが後ろ手に回ってしまっておりました…。

フランス・サンセールでのイベントでの上田シェフの活躍のお話がありましたが、
私は先週、東京の中のイタリアに行ってまいりました。

ルネッサンス発祥の地、フィレンツェを州都にもつトスカーナ。
この地で1000年以上続く名門、フレスコバルディ侯爵家の29代目ヴィットリオ氏が
1995年にカリフォルニア、ナパ・ヴァレーの醸造家ロバート・モンダヴィ氏とともに
「ルーチェ・デッラ・ヴィーテ」社を創設し、
つくり出した世界最高水準のワインが「ルーチェ」です。あまりにも有名ですね。

右が「ルーチェ」、左がセカンドラインの「ルチェンテ」。
神から人類に与えられた光を意味するという
フレスコバルディ家のこの「太陽の紋章」は、
フィレンツェの歴史的建造物の柱などにも刻まれているそう。
この光とトスカーナの豊饒な大地がサンジョヴェーゼとメルローという
2種類のブドウにパワーを与え、そして「ルーチェ」に結実するのですね。

カタログも円形のおしゃれなスタイル。
 同郷のフィレンツェ生まれの名門陶磁器ブランド「リチャード・ジノリ」と
「ルーチェ」とのコラボレーション・プロジェクトが2012年4月から始まったそうで、
2種類のブドウを育んだ豊かな土壌のDNAをイメージした
2種類のプレートを、ジノリの職人さんが伝統の技でつくり出しました。
今回は、その東京でのお披露目のためのレセプションだったのです。

場所はイタリア大使館公邸。招待状にはイタリア大使閣下のお名前が。


ルーチェのデキャンタのあるカウンターには行列ができていました。
ワインに合わせたお料理の数々。この後パスタとリゾット、ビスコッティと続きました。

DDCの活動を知ってくださっていたからか、
デザインとインテリア関係のPRで素晴らしい活動をされている
デイリープレス」の川村美帆さんからお声をかけていただき、
このような素敵な夕べに参加させていただくことができました。
30代目のランベルト・フレスコバルディ侯爵とお話しするという名誉に浴し、
同じ業界の友人にも久しぶりに会えたりして、
なかなか経験できない、心から楽しい一夜でした。
川村さん、どうもありがとうございました!

中央はご一緒したインテリアデザイナーのヘザー・ブラッキンさん、右が川村さん。

DDCでも、これからワインの企画、考えたいと思います。
「ルーチェ」のようなスーパープレミアムワインではなく
リーズナブルでおいしいワインのお話中心になるかとは思いますが…。

(田村敦子)