これからもどんどんよろしくお願いします。
ところで、焼き時間の話を少し・・・
ラムは冷蔵庫から出していましたか?
それから、ちょっとしたことなのですが、
澤崎さんの使ったお肉は、側面に多めの脂がついていませんか?
DDCで撮影したものは、このように、脂が薄い状態でした。
実はこの脂がくせ者で、フライパンで焼くときに
しっかり断熱材となって、熱が肉部分まで届きにくいのです。
逆に脂が熱くなってしまえば、それは熱媒体に・・
思っている以上に火が入りやすいのも事実です。
ちなみに冷蔵庫の話に戻りますが・・
このところ寒い日が続くので、冷蔵庫から早めに出しておいても、
肉がなかなか常温に戻らず
結局冷蔵庫から出した状態と変わらないことになることも。
なので、通常の時間を焼いても、
中心まで熱が伝わりにくく、レア状態・・・と言うことが。
まだまだ寒い日、東京は今朝は雪景色・・・・
実は、気温によっても、
いろいろ味わい料理の出来具合が変わってくる。
あまり寒い日は、通常より早めに、暖房の効いた部屋に出す、
焼き時間を長めにするなど・・・
少し肉や気温と相談しながら作ると、お好みに仕上がりますよ!
たとえば、ワインも同じ。 白ワインを適温に冷やしていても、
夏は戸棚から出したグラスが、気温と同じ温度だったら
あっという間にワインの温度は上昇。
逆に、冬は戸棚の中でもグラスは冷える・・。
せっかくの赤ワインがグラスの中で冷えて、渋み全開の一杯に・・。
ちょっとしたことだけれど、真夏と真冬は結構こんなところで、
「完璧においしい」に近づけないハードルがあるのかも。
春、秋の適温を基準に・・素材と相談して、
おいしいもの作ってくださいね。
(上田淳子)