2012年7月15日日曜日

トスカーナの夕べ

木曜担当なのに、すっかり日曜日になってしまいまして申し訳ありません。
先週は珍しく外出が多く、ブログが後ろ手に回ってしまっておりました…。

フランス・サンセールでのイベントでの上田シェフの活躍のお話がありましたが、
私は先週、東京の中のイタリアに行ってまいりました。

ルネッサンス発祥の地、フィレンツェを州都にもつトスカーナ。
この地で1000年以上続く名門、フレスコバルディ侯爵家の29代目ヴィットリオ氏が
1995年にカリフォルニア、ナパ・ヴァレーの醸造家ロバート・モンダヴィ氏とともに
「ルーチェ・デッラ・ヴィーテ」社を創設し、
つくり出した世界最高水準のワインが「ルーチェ」です。あまりにも有名ですね。

右が「ルーチェ」、左がセカンドラインの「ルチェンテ」。
神から人類に与えられた光を意味するという
フレスコバルディ家のこの「太陽の紋章」は、
フィレンツェの歴史的建造物の柱などにも刻まれているそう。
この光とトスカーナの豊饒な大地がサンジョヴェーゼとメルローという
2種類のブドウにパワーを与え、そして「ルーチェ」に結実するのですね。

カタログも円形のおしゃれなスタイル。
 同郷のフィレンツェ生まれの名門陶磁器ブランド「リチャード・ジノリ」と
「ルーチェ」とのコラボレーション・プロジェクトが2012年4月から始まったそうで、
2種類のブドウを育んだ豊かな土壌のDNAをイメージした
2種類のプレートを、ジノリの職人さんが伝統の技でつくり出しました。
今回は、その東京でのお披露目のためのレセプションだったのです。

場所はイタリア大使館公邸。招待状にはイタリア大使閣下のお名前が。


ルーチェのデキャンタのあるカウンターには行列ができていました。
ワインに合わせたお料理の数々。この後パスタとリゾット、ビスコッティと続きました。

DDCの活動を知ってくださっていたからか、
デザインとインテリア関係のPRで素晴らしい活動をされている
デイリープレス」の川村美帆さんからお声をかけていただき、
このような素敵な夕べに参加させていただくことができました。
30代目のランベルト・フレスコバルディ侯爵とお話しするという名誉に浴し、
同じ業界の友人にも久しぶりに会えたりして、
なかなか経験できない、心から楽しい一夜でした。
川村さん、どうもありがとうございました!

中央はご一緒したインテリアデザイナーのヘザー・ブラッキンさん、右が川村さん。

DDCでも、これからワインの企画、考えたいと思います。
「ルーチェ」のようなスーパープレミアムワインではなく
リーズナブルでおいしいワインのお話中心になるかとは思いますが…。

(田村敦子)

2012年7月14日土曜日

ビストロさわざき 本日も口福ナリ〜その10 アクアパッツァ

今回は、「アクアパッツア」です。
夏には魚とトマト、欲しくなりませんか?
私はトマト好きなので、露地物が出てくる夏は大好きです。
ただ、暑いと仕事をしたく無くなるのが、難点ですが。
材料。あとは水(アクア)。
オリーブオイルに、にんにくを入れ香りがたつまで温め、

ソースの材料はまとめてしまいました。オリーブのカクテルと材料が同じですね!

白身魚を焼きます。

魚に焦げ目がついたら、ソースの材料を入れてまぜます

今回もそれほど手間はかかりません。
欧風、魚の煮付けなんですが、何かこう、このソースは懐かしい感じがします。
田舎の赤出し味噌の感じが(岐阜出身なので、味噌は赤一本でした)。
地球の裏側に近いところで同じテイストの物があるなんて。
見た目は同じでも、ベースが違うので似て非なるものなんですが、
コクと旨味に近いものを感じます。
 
ワインは南仏の白。南の地方のお日様があたって、
香草の香りが魚に添える感じでナイスです。
本日も口福に巡り会う事が出来ました。感謝。

(澤崎信孝)

2012年7月10日火曜日

ワイン検定、おすすめです


ワインの検定・・良いですね。
私のまわりでも、少し踏み込んで、勉強したいけれど、
でもどうして良いやら・・と悩んでいる方が結構多いのではないかと。
そんな方々へのちょっとした入り口として、こんな方法ができたのですね。


ブドウの種類と味わいの表現方法、
その先にあるマリアージュ(料理との取り合わせ)を知れば、
ただただ美味しい・・・・ではなくもう少しワインを深く楽しめるはず。
お時間許す方は、暑い夏が終わる頃から・・・
少しそんなワインとのつきあいをはじめられてはいかがでしょう?
きっとその奥の深さに虜になり、食事がもっと楽しくなるはずですよ。

(上田淳子)

2012年7月8日日曜日

ワインの講習いたします。

ワインをもっと楽しむために、もうほんの少しだけ、
知識があったらなと思った事はありませんか?
お店でワインを選ぶ時に、飲む時に、食事と合わせる時に。
それからレストランでワインを頼む時に。

今年の秋から、そんなワイン好きの人に向けた
新しい検定試験がスタートします。
この「ワイン検定」は、呼称資格認定試験と呼ばれる
ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパートとは異なり、
ワインに興味のある方に初歩的ステップとして学んでいただくもので、
入門編として、家庭でワインを楽しく飲む知識を
習得する事を目的としています。

私は年始のご挨拶で、昨年、ワインエキスパートの資格を
取得したことを報告しましたが、
今回、この「ワイン検定」の受験者の方々に向けた講習を行う
講師資格を取りました。(写真はその認定書です)


11月に予定されている検定開催日に、講師より90分の講習を受け
その後(同日)に試験があります。習った事がすぐ試験に出るわけです。
そしてめでたく合格すると、日本ソムリエ協会から認定カードとバッジが授与されます。

そこで、DDCと、このワイン検定のプチコラボとして
何かイベントが出来ないかと考えています。
初挑戦となりますが、私がワインの講習をさせていただきますので
ご興味のある方、澤崎の講習を聞いて検定を受けたい!という方はぜひご参加下さい。
詳細が決まりましたら、また報告いたします。
(澤崎信孝)

2012年7月5日木曜日

おしまいにひと口

楽しくお酒を飲んだ後、〆の焼きおにぎりやお茶漬け、
ラーメンに焼きそば、それから冬なら鍋後の雑炊。これって格別ですね。
ワインを飲むなら最後はパスタ。
イタリアでは、パスタはメインの前に食べるもの、無粋だと知っても
日本の酒呑みとしては、〆はやっぱり炭水化物なんですよね。

亡くなってから30年以上経過した今も大人気の、作家の向田邦子さん、
私も大好きで本をいろいろ持っていますが、
向田さんが生前、末の妹さんと一緒に開いた小料理屋さん
「ままや」のうたい文句が素敵でした。 

「蓮根のきんぴらや肉じゃがをおかずにいっぱい飲んで
おしまいにひと口ライスカレーで仕上げをする――
ついでにお惣菜のお土産を持って帰れる――そんな店をつくりました(中略)
店は小造りですが味は手造り 
雰囲気とお値段は極くお手軽になっております(後略)」 

これを最初に読んだとき、まだ20代前半だった気がしますが
「うわー、〆のライスカレーいいな、食べたい!」と思いました(笑)。
だしが効いていて、片栗粉でとろみをつけてある、あの独特のカレー。

本日アップの「夏野菜の和風〆カレー」は
そんな「ライスカレー」を思い出させる、愛すべき一品です。
上田シェフはじめ、全員酒呑みのDDCチーム、大のお気に入りでもあります!

おしまいにひと口、召し上がって今夜も〆ませんか?

(田村敦子)




2012年7月3日火曜日

ヒント満載


昨日の上田先生のブログを読みました。
フランス、サンセールでのイベントのお話、
早くお会いして、聞きたいな~。
先生のデモンストレーションは、
きっといつも通りのキレの良さだったはず。
皆さん、おいしく、楽しい時間を過ごされたことでしょう。


DDCの撮影中もいろんな料理のヒントを教えてくれる上田先生。
臨機応変な素早い動きにも圧倒されます。
へー、ほー、なるほど~、といつも勉強させていただいています。
少しだけ年齢も先輩である上田先生に、DDCの活動を通して、
料理も人生のヒントもいただいている、ラッキーな小山です。

(小山佳子)

2012年7月2日月曜日

サンセールより報告

フランス、サンセールでのイベントは、無事大盛況に終わりました
私たちが日頃作り、背伸びではなく普通においしいな、と思う
き寿司、南蛮漬け、そぼろ、だし巻きを
同じ思いで、興味本意ではなく、
多くの方々に召し上がっていただけたこと、本当に嬉しく思います。
 

今回は、フランスで買える食材にこだわり、
イベント後に現地の方々にご家庭で気軽に作っていただけることが
一番大切と、メニューを構成。
実際、私たちが、ラタトゥイユを作り、オニオングラタンスープを食べるように、
普通においしいと思う味わいを、少しは、共有できたかなと。
そして、これからもそんな種まきを少しずつでも続けられれば幸せだなと。
食って楽しいなと改めて思えた私でした。
(上田淳子)