2011年2月10日木曜日

カメラマンよりご挨拶~俺の家メシ物語 前篇~

皆さんはじめまして、撮影担当、澤崎です。
最初なので、私と料理、ワインとの出会いを書かせてもらいます。
私は一人暮らしの頃、全く料理をせず、部屋に調理道具はやかんしかなく、調味料のたぐいは全くありませんでした。食事は全て外食(ほぼ、居酒屋でした)。キッチンと呼ばれるスペースには、当時大事にしていた自転車を置き、冷蔵庫には写真のフィルムを入れていました。ワインにしても、赤いか白いか以上の区別も味も分からず、がぶ飲みしてすぐ酔ってしまいました。それが20代の頃。
そんな私が30歳になる頃、先輩に飲ませてもらったワインの味と語ってくれた話に何かピンと来てしまったのでしょう、仕事の後にワインスクールに2年近くも通い続けるほどはまってしまいました。スクールの友人と、知り合いのレストランを借りて、テーマを決めてワインを持ち寄り、ワイン会をしていました。
楽しかったですね。飲むもの全て、味が違い、それぞれにストーリーのあるワインの種類の多様性と奥深さ。毎回、発見の連続でした。参りました。下手をするとその勢いのまま、そっちの道へ進んでいたかもしれません。もっとも、人に勧める事を仕事にするより、自分で飲む方が楽しいという事実に気づき、思いとどまりましたが。
結婚してから、幸いにも、家で美味しいご飯を食べ、自分で選んだワインを飲めるという極楽な日々が続きました。
夢のようでしたね。一人暮らしの頃は全て居酒屋だったのが、家でご馳走を食べられるのだから。
しかし、お約束どおり、そんなに良い事は長くは続きません。
そこから事態は急転直下、私には長い試練の日々が続いたのです……

つづく。

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