2012年5月29日火曜日

私的良店案内3 「グランピエ」


青山三丁目交差点から伸びるキラー通りの先、
趣のあるビルの12Fに「グランピエ」があります。
西洋民芸の店とうたっている通り、
インド・パキスタン・トルコ・ルーマニア・中国などなど、
さまざまな国のさまざまなモノを見ることができます。

行ったことのない国のものも多く、
エスニックでプリミティブなものばかり。
共通しているのは「手仕事」のものということ。
民族性の高い、手仕事ならではの
モノの存在感がたまらない魅力で、
いつ行ってもワクワクします。

私がこの世界に興味を持ち始めた
189の頃の憧れは、何といってもフランス、パリ!

雑誌に載っていたカフェオレボウル、
デュラレックスのグラスを買いに、
埼玉の実家から東京・広尾のF.O.B COOPまで
出かけていったものです。

20代、晴れて、スタイリストのアシスタントになり、
毎日沢山のお店をまわる生活がスタート。
F.O.B COOPも何度も行きましたが、
グランピエも何度も行きました。
フランスもの人気は相変わらずでしたが、
エスニックものの流行がやってきたからです。
初めて見る、手にするグランピエのものがとても新鮮でした。

また、私の師匠である岩立さんの
エスニックのスタイリングが本当に素敵で、
オールマイティな人でしたが、
エスニックスタイルが私は一番好きでした。
岩立さんもグランピエにあるものが好きだったと思うし、
岩立さん自身がそういう人だったと思います。
(抽象的ですね・・・)

長く通っているグランピエですが、
その独特な佇まいはずっと変わりません。
でも、いつでも沢山の知らないものを
遥か遠い国から持ってきて、
ずっと見せ続けてくれます。
モノについての質問をすると、
いつも丁寧に教えてくれます。
20代の私も、今の私も、
延々と変わらないことをやっています。
お店から、お店の人から学ぶことばかりです。


写真の陶器はアフガニスタンのもので、
20代の頃に買いました。
欠けも味わいに感じる器で、
オレンジ系の果物がよく合います。
今ですと、柄が沢山入ったものが充実していて、
見ごたえ充分。

異国の空気を感じに、
ぜひ、ぜひ、お出かけ下さいね。

(小山佳子)

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